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「寿虎屋酒造 つや姫 色白 甘酒」グルメライター・猫田しげるさん

冷たいままで一口飲んでみると、「これはお米だ!」と叫びたくなるような米の粒感。ごく自然な甘さです。明らかに砂糖と違う甘さ、と舌が分かるほど。お米が糖化した甘みってまさにこれなんですね。まろやかでふくよかです。

はっきり言って「飲む」より「噛んで」います。甘いお粥とでも言うのでしょうか。ズバリ「飲む米」です!

(本文より)

 

グルメライターの猫田しげるさんに、寿虎屋酒造の甘酒をご試飲いただきました。
山形県のお米「つや姫」を使い、創業300年の歴史を持つ寿虎屋酒造が作る甘酒のお味は…?

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実は私は甘酒にはうるさいほうです。
っていう人もあんまりいないと思うのですが……。

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個人的な想い出話で恐縮ですが……静岡で雑貨屋を営んでいた亡き祖父を訪ねて遊びに行くと、いつも軽トラックでの配達途中、「甘酒買うに」と立ち寄る酒屋があったんです。
抱えてくるのは、何のラベルも貼られていないそっけないビンに入った甘酒。甘酒は苦手な子供だったはずなのに、それはそれは美味しい! とろっと濃厚でつぶつぶした甘い飲み物に「甘酒って美味しいんだなあ~」と感動。毎回、その道を通るたびに買うのが楽しみでしたね。いまだにあれを超える甘酒には出会っていないのですが……。

さて、このリンベルの「山形の極み 寿虎屋酒造 つや姫 色白 甘酒」は、それを超えるでしょうか。

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甘酒はビタミンB群や食物繊維、腸内細菌のエサにもなるオリゴ糖が豊富で、「飲む点滴」とも言われています。白砂糖を控える人が砂糖の代わりに使うことも多いですが、勘違いなさらぬよう。

「米麹」で作られた甘酒は、米の糖化を利用するため砂糖無添加の場合が多いですが、「酒粕」で作られた甘酒は砂糖を足した飲み物。酒粕の甘酒には美肌効果があると言われますが、個人的には飲むなら米麹の甘酒を選びます。

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と、ウンチクは抜きにして、今回の甘酒は私の好きな米麹100%。しかも、創業約300年の『寿虎屋酒造』が、山形県産米の「つや姫」を55%まで精米した米麹だそう。期待が膨らみます。

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まあ可愛いデザイン! 相変わらずリンベルのデザインにはテンションが上がります。甘酒で水色のビンを使うって、斬新ですよね。

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デザインはおなじみ、東北芸術工科大学教授の中山ダイスケ氏によるもの。ピンク色のあしらいに米粒のようなつぶつぶをちりばめ、雪をイメージしたそうです。デザインも乙女ですが「色白」という名前も心をくすぐりますね。

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ビンの口を開けた瞬間、ツンとお酒のような香りが立ちのぼりました。酒蔵で、蒸した米が麹によって発酵する時の香りを思い起こさせます。
さすが、純米吟醸酒と同レベルの精米歩合55%まで削った米麹を使用した甘酒です。

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冷たいままで一口飲んでみると、「これはお米だ!」と叫びたくなるような米の粒感。ごく自然な甘さです。明らかに砂糖と違う甘さ、と舌が分かるほど。お米が糖化した甘みってまさにこれなんですね。まろやかでふくよかです。

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温めて生姜を入れて味わってみます。生姜はたっぷり入れるのが美味しいですね。しかし、他の甘酒だと、生姜のパンチに甘酒自体の味が押されてしまうことが……。おそらくそれは、「加水した甘酒」だからなんです。

この「山形の極み 寿虎屋酒造 つや姫 色白 甘酒」は、加水せずそのまま瓶に詰め込んだ原酒100%。だから、生姜を多めにしても甘酒の濃厚さは薄まりません。
ああ、体があったまることこの上なし!

飲むうちに底のほうがだんだん濃くなり、米のつぶつぶ感が一層増しました。はっきり言って「飲む」より「噛んで」います。甘いお粥とでも言うのでしょうか。ズバリ「飲む米」です!

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米って改めてすごいですね。糖化すると甘酒になり、それをさらに発酵させるとお酒になる。
『寿虎屋酒造』が、日本酒を作る前の甘酒の段階で商品化したのは、米の甘さを知ってほしいからなのかもしれません。

亡き祖父にこの甘酒を飲ませてあげたらきっと喜ぶだろうなと、柄にもなくしんみりしてしまうのでした。

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いかがでしたか? 「山形の極み 寿虎屋酒造 つや姫 色白 甘酒」は、生姜を入れても負けない味わい、お米の甘さをしっかりと感じられるぜいたくな逸品です。猫田さんの亡きお祖父様にも、きっとお気に召していただけたはず。ノンアルコールでご家族みんなで楽しめるので、ぜひ味わってみてください。これが甘酒?と思ってしまうおしゃれなデザインは、贈り物にもおすすめです。

 

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猫田しげる

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食関係の編集ライター。タウン誌、グルメ情報誌、レシピ本、新聞の地域情報版などの媒体で15年以上取材執筆。美味しいものからちょっと変わったものまで、食に関するあらゆることを愛し、日々発信中。